納入事例

カンボジアの大型ミル

ダブルアクティブな余裕性を提供しながら、東南アジア最大のセメントミルであるファイファーMVRミルは、その実力と効率性を1年以上に渡り実証しております。

顧客

最終ユーザーであるCMIC社 – Chip Mong Insee セメント社 – はタイのNSEEセメント社(SCCC - Siam City Cement Public Company Ltd.社に帰属)及びカンボジアのChip Mongグループの合弁会社です。

Chip Mong Inseeセメント社の生産設備、つまりトゥークミーズ工場はカンポット州に位置し、首都プノンペンから125 km南に位置します。2016年の3月末の盛大なセレモニーによる着工以来、CMICはわずか20ヶ月で完全統合型のセメント工場を建設し、2017年10月より初めてとなる現地生産型セメントの供給を開始しております。

Chip Mong Inseeセメント社の製品は小売り及び産業用として先進的な品質のものであり、製品の全ては入念に選択された現地の原料から、最高級の品質及び安全規格に基づき生産されます。責任ある重工業会社としてChip Mong Inseeセメント社はカンボジアの天然資源を効率的に利用する事、及び最良の国際的な安全基準に基づいて、多数の有能な人的資源を採用する事に専心しました。会社は現在の顧客からの要請に対応するのと同時に、次世代の利益を考慮する事で差別化行う事を望んでおりました。トゥークミーズ工場に設置された高効率のファイファーのミルは、この点において貢献する事になります。ファイファーのミルは、セメント生産にミルが必要な3箇所のカンボジア国内の工場で使用されており、中国のゼネラルコンストラクターであるCITIC重工を通してChip Mong Inseeセメント社に納入されました。

コミッショニング段階から開始された運転スタッフへのトレーニング

カンボジアで採用された粉砕技術

当初、2台のセメントミルを並行して運転する事が案件の実行内容として採用されておりました。

単一ミルへの再度の検討は、CMIC社内で故障、利用性の評価を長期間集中的に討議された後に行われました。最終的に単一ミルソリューションが優位となり、必要空間がより少ない事及び投資費用が低い事が決定的な要因となりました。

単一型ミルとしてMVR 6000 C-6型セメントミルを運転する事は、世界的に最も先進的な竪型ミルを運転する事であり、このミルには4組のドライブユニットから構成される定速度型MultiDriveが装備されました。7,200 kWの動力を装備するドライブシステムはMVRミルの二重の余裕性を実現し、その他市場で入手可能なドライブと比べて、最も高い信頼性と利用性を実現するものでした。そして、このミルとドライブの組み合わせによる高い信頼性こそが、ファイファーのMultiDrive搭載型MVRミルを選定した主な理由でした。この選択は、長期的な生産コストの低さ、及び粉砕技術の極めて滑らかである事によっても裏付けられました。高い利用性にも魅力があり、この複合システムでは1台の粉砕ローラーが振り出された場合、予定しない保守作業の場合又はギア、モーターに故障が生じた場合でも粉砕作業を継続できる事を意味しました。

生産開始時のロータリーキルンの調整段階から竪型ミルは十分な品質のセメントを生産し、最適化後にはブレーン3,800以上のOPCを325 t/hの能力で生産しており、更にこれ以上の生産能力に強化できる実力を装備しております。

セメント粉砕以外にも、トゥークミーズではMVR 5000 R-4型竪型ミルが原料粉砕に使用されております。このミルは契約能力である400 t/hを運転開始直後から達成しており、従来型の減速機を装備しながら、予備粉砕された原料を453 t/hの能力で粒度 90μm 残渣率12%での信頼性の高い運転をしております。このミルでも更に能力を伸長できる可能性が示されております。

ロータリーキルンに使用する石炭も、ファイファーの竪型ミル(MPS 3350 BK型)により粉砕されております。その設計方法から、MPSミルは不活性化運転に理想的です。この運転方法は、対象となる石炭の特性に基づき、数多くの顧客から要求されております。ゲブラ・ファイファーのMPSミルは、長年に渡り石炭及びコークスの粉砕での信頼性が実証されており、今日まで世界中で2,000台以上のファイファー石炭ミルとして使用さされております。石炭ミルもまた、運転開始直後から保証能力を達成しております。

挑戦

このプロジェクトでの最も大きな課題は、完全統合型セメントプラント建設に必要となった短期間での納入及び設置作業でした。大規模プロジェクトを遅延無く完了するためには、信頼のある経験豊富なサプライヤーが重要となります。

現場にて短期間で設置、コミッショニングを行う事はゲブラ・ファイファーの通常のタスクです。綿密な組織運営と連携、経験豊富なスーパーパイザー及びコミッショニングエンジニアの協力によりこれが実行されます。カンボジアのエンドユーザーからの厳しい納期に対応するため、組み上げ及びコミッショニングともシフト制により行い、建設期間を更に短縮できる事ができました。

綿密な組織体制に加え、ゲブル・ファイファーは中国のゼネラルコンストラクター及びCMIC社と連携する事で、困難なプロセス条件にも見事に対応しました。3台のミル全てが要求される性能条件を短期間で達成、あるいは上回り、将来でのさらなる伸長の可能性も示しました。工場がカンボジアで最初のセメント出荷を望んでいた納期には7日間遅延した一方で、プロジェクト全体を通してゲブル・ファイファー社のパフォーマンスは十分満足できるものでした。現在、3台のファイファー製ミルは1年以上にわたり、東南アジアのCMIC社向けにセメント生産を継続しております。

竪型ミルの性能データ

ミルの驚くほどスムーズな動作に満足している事、またこれを具体的に示すため、工場の従業員が自ら撮影した携帯電話の動画を送ってくれました。動画には、セメントミルの運転中に、従業員がミル基礎部に立てて置いた1ユーロ硬貨の様子が映っています。動画を見ると、硬貨が全く動かないため、まるで静止画のように見えます。ミルが稼働していることは、プルロッドが動いている様子でしか確認できません。エンドユーザーからのこの機転の利いたメッセージは、特筆に値すると考えております。

セメントミル MVR 6000 C-6 MultiDrive装備型

粉砕する物資: OPC
処理能力: 保証 300 tph
達成能力 325 tph
粒度: 保証 3,500 cm2/g
達成能力 3,600 cm2/g
振動: 0.6 mm/s

原料ミル MVR 5000 R-4

粉砕する物資: セメント原料
処理能力: 保証 410 tph
達成能力 453 tph
粒度: 保証 残渣率15 % 0.0090 mm
達成能力 残渣率12.6 % 0.0090 mm
振動: 0.5 mm/s

石炭ミル MPS 3350 BK

粉砕する物資: リグナイト
処理能力: 保証 45 tph
達成能力 48 tph
粒度: 保証 残渣率15 % 0.0090 mm
達成能力 残渣率14.8 % 0.0090 mm
振動: 0.2 mm/s

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